損害賠償金請求事件

事件の基本情報

裁判所東京地方裁判所
事件番号令和3(ワ)21224
判決日2022-11-21
分類民事 / 著作
判決種別判決
判決文が挙げた条文著作権法114条3項
当事者原告 エス・アンド・ケー株式会社

この事件の代理人

判決文から代理人弁護士を特定できていません。判決文に代理人名が記載されない事件も多くあります。

争点(判決文より)

争点
本件各画像の著作物性及び著作権者(争点1)
著作権侵害についての被告の故意又は過失の有無(争点2)
損害の有無及びその額(争点3)
当事者の主張
争点1(本件各画像の著作物性及び著作権者)について
(原告の主張)
ア 本件各画像は、原告が日本の代理店として長年日本市場に原告商品を販
売してきた経験を踏まえ、日本の消費者に伝えるべき大切なことを表現と
して具現化したオリジナルなものであって、次のとおり、いずれも著作権
法上の保護の対象となる著作物である。
なお、本件各画像にはスキャンパン本社から提供された画像も使用され
ているが、それは全体のうちの一部にとどまり、本件各画像に表現されて
いるものは原告独自の発想に基づくものである。
(ア) 本件画像①
ブラック、ゴールド及びレッドの配色は高級感及び贅沢感を、クラシ
ックな書体は時代を超えたエレガントさを表現しており、これらを組み
合わせることで全体として上質な料理という印象を与えることを目指し
ている。背景にかすかに見える「Made in Denmark」の表示は、仰々しく
なく、さりげない上品な表現であることを示唆している。白い枠で囲ん
だ写真をばらばらに配置した構図は、消費者が撮った料理のスナップシ
ョットのように見せることで、消費者が原告商品を既に生活の一部とし
て使用していることを想像できるようにした。配色やフォントで高級感
を表現しながらも、餃子、卵焼き、パンケーキといったごくベーシック
な料理を採用したのは、日本の消費者が普段作っている一般的な料理も、
原告商品を使えば更においしくなることを示すための意図的、クリエイ
ティブな選択である。
(イ) 本件画像②
本件画像①に使用した配色、フォント及び「Made in Denmark」の表示
を繰り返し使用して、日本の消費者に届けたい洗練されたメッセージと
している。「スキャンパン」が国際的に認知されたブランドで、様々な国
の消費者が「良い商品だ」と感じていることを示すために、市場国を表
す国旗を多数配置しつつ、メイン市場国、サブ市場国の違いにより国旗
の大きさを変化させている。また、国旗の横にスキャンパンのブランド
ロゴを大きくあしらって、国際的に通用するブランドであることを強調
している。さらに、中華鍋とアジアン料理を組み合わせて、「世界の食卓」
というコンセプトとバラエティの多さを表現している。スキャンパン社
の中華鍋の写真を用いつつ、他の創造的な表現を組み合わせることで、
原告オリジナルなイメージに仕上げている。
(ウ) 本件画像③
本件画像①に使用した配色、フォント及び「Made in Denmark」の表示
を繰り返し使用して、日本の消費者に届けたい洗練されたメッセージと
している。グレーとブルーを基調とし、厳しい表情の作業員などを被写

主文(判決文より)

1 被告は、原告に対し、5万円及びこれに対する令和3年4月16日から支払
済みまで年3パーセントの割合による金員を支払え。
2 原告のその余の請求を棄却する。
3 訴訟費用は、これを16分し、その15を原告の負担とし、その余を被告の
負担とする。
4 この判決は、第1項に限り、仮に執行することができる。

出典

本ページは裁判所が公開する判例データに基づいています。