殺人

事件の基本情報

裁判所東京地方裁判所
事件番号令和4合(わ)203
判決日2024-10-30
分類民事

この事件の代理人

判決文から代理人弁護士を特定できていません。判決文に代理人名が記載されない事件も多くあります。

争点(判決文より)

本件の争点について
本件において、A(以下「被害者」という。)が急性メタノール中毒により死亡
したことに争いはなく、争点は、被告人が被害者にメタノールを摂取させて殺害し
たかどうかである。
2 証拠から明らかに認められる事実
関係証拠によれば、以下の事実が明らかに認められる。
⑴ 被告人と被害者は、大学院においてそれぞれ薬学及び農学を修めた後、平成
19年に研究員として同じ製薬会社に入社し、平成22年に婚姻した。被害者は平
成23年に同社を退職し、転職した。平成24年、被告人と被害者との間に一人息
子のB(以下「長男」という。)が出生した。その後、被告人と被害者の関係は悪化
し、被害者が被告人に厳しく当たるようになった。
⑵ その後、被告人のアメリカ留学が決まり、それに伴い、被害者が当時の勤務
先を退職し、平成30年、被告人、被害者及び長男の3人によるアメリカでの生活
が始まった。この間、被告人と被害者の関係は更に悪化し、被告人が被害者に対し、
その喫煙や金遣い等を責める一方で、被害者が被告人に対し、過去の風俗店通いを
罵るなどすることもあった。令和2年、被告人、被害者及び長男は帰国し、被告人
方で3人で生活するようになり、被告人は引き続き上記製薬会社に勤務する一方、
被害者は新薬等に特化した製薬会社向けの広告代理店に勤務していた。帰国後も、
被告人と被害者の関係は非常に悪化したままであり、平日は、被告人が被害者と長
男の起床前に出社し、被害者と長男の就寝後に帰宅する、休日は、被告人が朝のう
ちに外出して時間を潰し、夜になってから帰宅するという生活を送っていて、互い
に食事も就寝も別々で、ろくに口も聞かない、いわゆる家庭内別居の状態であった。
また、被害者は被告人に対し、被告人が長男と会話をしようとすると遮る、被告人
の外出中に玄関ドアにU字ロックをかける、「臭いから寄ってこないで」などと言
いながら被告人に消臭スプレーを噴射する、被告人が触れた箇所に「汚い」などと
言いながら消毒液をかけるなどといった行為をすることもあった。
⑶ア 令和4年1月13日、被害者は、歯科医院で治療を受け、同月25日の治
療の予約をした。同月14日、被害者は、自宅において在宅勤務をし、同日午前8
時6分頃、勤務先上司に対し、論文購入を希望するメールを送信するなどし、同日
午前10時33分頃から同日午前11時3分頃までの間、自宅付近のスーパーマー
ケットで生鮮食品等を購入し、同日午後3時33分頃、インターネット通販サイト
で長男の学習書等を注文し、同日午後5時19分頃、勤務先上司との間で当日の仕
事の進捗状況に関する会話をした。同日午後6時頃、被害者は、長男と自宅で夕食
をとり、その頃、緑色の紙パックに入った酒をコップ4杯程度飲んだ。同日午後8
時21分頃、被害者は、勤務先上司に対

主文(判決文より)

被告人を懲役16年に処する。
未決勾留日数中550日をその刑に算入する。

出典

本ページは裁判所が公開する判例データに基づいています。