取引先の未払い回収 — 内容証明から訴訟までの手順

はじめに

取引先からの売掛金や業務委託費が支払われない — これは多くの企業が直面する深刻な問題です。中小企業庁の調査によると、中小企業の約3割が代金の支払い遅延を経験しています。

本記事では、未払い金を回収するための法的手段を、段階別に解説します。

未払い回収の基本戦略

債権回収の原則

回収の段階

段階1:電話・メールでの督促

まずは電話やメールで支払いを催促します。この段階では穏やかに、支払い遅延の理由と支払い予定日を確認しましょう。

ポイント:

段階2:書面(催告書)の送付

電話での督促に応じない場合、書面で正式に支払いを請求します。

段階3:内容証明郵便の送付

催告書に応じない場合、内容証明郵便で正式な請求を行います。

内容証明郵便とは

内容証明郵便は、日本郵便が「いつ、どのような内容の文書を送ったか」を証明する制度です。法的な強制力はありませんが、以下の効果があります。

内容証明郵便の費用

弁護士名義で送る場合、弁護士費用が別途1万〜3万円程度かかります。

段階4:支払督促

内容証明に応じない場合、裁判所の支払督促制度を利用します。

支払督促とは

支払督促は、裁判所が債務者に対して金銭の支払いを命じる手続きです。通常の訴訟より簡易・迅速で、書面審査のみで発令されます。

支払督促の流れ
費用

印紙代は請求額の0.5%(通常の訴訟の半額)です。

段階5:民事訴訟

支払督促に異議が出された場合、または最初から訴訟を選択する場合、民事訴訟を提起します。

少額訴訟(60万円以下)
通常訴訟

段階6:強制執行

判決や支払督促の確定後、相手が支払わない場合は強制執行を申し立てます。

差押えの対象

回収不能リスクへの備え

弁護士に相談するメリット

未払い金の回収は、金額が大きいほど専門家の関与が重要です。弁護士に依頼することで:

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